モデルコース

城崎温泉 外湯めぐり×食べ歩き1日モデルコース

筆者は2026年2月に現地を訪問しました。JR城崎温泉駅に着いたら、柳並木の温泉街を気ままに歩きたくなりますが、城崎は「どこからでも何となく回る」より、外湯と休憩の順番を先に整えたほうが満足度が上がります。

筆者は2026年2月に現地を訪問しました。
JR城崎温泉駅に着いたら、柳並木の温泉街を気ままに歩きたくなりますが、城崎は「どこからでも何となく回る」より、外湯と休憩の順番を先に整えたほうが満足度が上がります。
この記事は、日帰りでも宿泊でも城崎温泉を無理なく楽しみたい人に向けて、食べ歩き外湯めぐりを両立させる現実的な1日コースをまとめたものです。

本来7つある外湯は、それぞれ営業時間や休湯日が異なり、2026年3月時点ではさとの湯に休館情報もあります。
そこで最初に、1日券「ゆめぱ」と宿泊者向け外湯巡り券の使い分け、外湯ごとの基本差、訪問前に確認すべきポイントを整理します。

あわせて、城崎でいう「食べ歩き」は歩きながら食べることではなく、店先や休憩スペースで味わいながら巡る楽しみ方として提案します。
熱めの湯を何か所も詰め込むより、外湯は3湯前後に絞り、合間に休憩と軽食を挟むほうが、町の風情までちゃんと楽しめます。

城崎温泉の食べ歩き&外湯めぐりモデルコースの全体像

城崎温泉の回り方は、まず「全部を詰め込まない」と決めると組みやすくなります。
開湯1300年以上の歴史を持つ温泉街には本来7つの外湯があり、JR城崎温泉駅から温泉街の中心までも徒歩約5分と散策を始めやすい一方で、湯は熱めで、食べ歩きの立ち寄りも入れると想像以上に時間を使います。
筆者は、初訪問から2回目くらいの人なら外湯は3湯前後、食べ歩きは3〜5軒程度に絞るのが、体力と満足度のバランスがいちばん取りやすいと考えています。

城崎らしさは、湯船の数そのものよりも、「まち全体が一つの宿」という感覚を歩いて味わえるかどうかにあります。
大谿川沿いの柳並木、橋を渡りながら次の湯へ向かう時間、浴衣と下駄で店先に立ち寄るひとときまで含めて体験が完成します。
だからこそ、外湯を1か所ごとに長湯するより、入浴は短め、合間に甘いものや軽食を挟み、景色のいい通りで少し座る流れが向いています。

所要時間の目安は筆者による想定値です。
参考として「半日でおおむね4〜6時間、1日で7〜10時間程度」を見ておくと計画が立てやすいでしょう。
これは以下の想定を合算した目安です:外湯は短め入浴(1湯あたり5〜10分程度)を3回、食べ歩き・休憩や移動で合計1〜3時間程度、加えてロープウェイ往復やカフェ休憩を入れるとさらに時間が増える、という計算に基づく筆者目安です。
あくまで想定値ですので、当日は各店・外湯の混雑状況を踏まえて余裕を持って行動してください。

費用感は筆者の想定です。
日帰りで2湯以上回るなら外湯1日券「ゆめぱ」(大人1,500円)が基準になります。
食べ歩きは軽食1品〜数品を組み合わせる想定で、目安として1,000〜3,000円程度(店舗や品数により変動)を見ておくと安心です。
ロープウェイ往復は城崎温泉ロープウェイの案内で大人910円です。
具体的なメニュー価格は店舗ごとに差があるため、細かい金額は当日現地で確認してください。

このモデルコースで想定している3つの型

この記事で扱うモデルコースは、行動開始の時間帯が違う3パターンです。どれも徒歩中心で、駅からそのまま始められるように組んでいます。

標準型は、京阪神から特急で移動して昼前に着く人向けです。
出発しやすいのは10:30〜11:30ごろ。
駅近くで荷物を整えてから温泉街へ入り、昼食または軽食、外湯2か所、午後の食べ歩き、夕方にもう1湯という流れがもっとも失敗しにくい組み方です。
初訪問のカップルや女子旅なら、この型がいちばん城崎の定番を外しません。

朝型は、早めに到着して朝湯の静けさを優先したい人向けです。
営業開始が早い外湯を軸にすると、混雑が強まる前に1〜2湯入り、その後にカフェや甘味へ回せます。
午後開始の外湯があるため、全体を端から埋めるというより、朝に相性のいい湯へ寄せる組み方になります。
ソロ旅で落ち着いて回りたい人や、写真を撮りながら歩きたい人と相性がいい型です。

午後〜夜型は、昼過ぎ到着や、宿で少し休んでから街へ出たい人向けです。
夕方以降に開く外湯を組み込みやすく、柳並木のライトアップ感のある時間帯や、湯上がり散歩の気分を味わいやすいのが強みです。
ロープウェイを入れるなら時間配分はややタイトですが、夜の温泉街を主役にするなら、この型がいちばん雰囲気を取り込みやすいのが利点です。
夏の平日であれば、21:00から約5分の夢花火に時間を合わせる楽しみ方もあります。

どの湯を軸にすると回りやすいか

3湯前後に絞るなら、性格の違う外湯を組み合わせると満足感が出ます。
初めてなら、城崎らしさを感じやすい一の湯、開放感や建物の華やかさを楽しみやすい御所の湯、少し落ち着いた空気で締めやすい鴻の湯のように、印象の異なる3か所を選ぶと変化がつきます。
夕方以降の周遊では、午後から営業するまんだら湯や、小ぶりで風情を感じやすい柳湯を組み込むと、夜の温泉街らしい空気が出ます。

一方で、日帰りであれもこれもと増やしすぎると、湯上がりにだるくなりやすく、食べ歩きが「食べるための移動」になりがちです。
城崎では歩く時間そのものが価値なので、外湯の数を減らしてでも、木屋町小路で座って休む時間や、橋の上で景色を見る余白を残したほうが結果的に満足度が上がります。

食べ歩きは「歩きながら」ではなく「立ち寄りながら」

城崎での食べ歩きは、店先やイートイン、休憩スペースを使って味わう前提で考えると、温泉街の雰囲気にきれいになじみます。
駅近くから入るなら、竹内魚店の焼きちくわを序盤の軽食にしやすく、受け取りまで少し待つぶん、旅のスイッチが入りやすい一品です。
湯の里通りへ進めば、スイーツ系の店に寄りやすく、木屋町小路はベンチとトイレがあり、休憩をはさむ場所として使い勝手がいいです。
外湯の直後に冷たいものを1品、少し歩いてからもう1品、という配分にすると、食べ疲れしにくくなります。

コース情報ボックス

項目内容
移動手段徒歩中心
ベストシーズン通年
おすすめ出発時間10:30〜11:30
費用目安「ゆめぱ」1,500円(大人)+食べ歩き1,000〜3,000円程度
全体マップhttps://kinosaki-spa.gr.jp/core/wp-content/uploads/2022/12/yuniversal-map.pdf

💡 Tip

外湯の営業時間や休湯日は湯ごとの差が大きく、現時点では7つの外湯のうち休館情報が出ている施設もあります。外湯の正式な営業状況や1日券の扱いは城崎温泉観光協会|外湯の案内にまとまっており、最終受付は営業終了30分前です。

この全体像を先に押さえておくと、以降のモデルコースは「どの時間帯に着くか」と「外湯を何湯にするか」で、自分の旅程にそのまま当てはめやすくなります。

まず知っておきたい城崎温泉の外湯めぐり基本ルール

城崎温泉の外湯めぐりで最初に押さえたいのは、外湯は宿のお風呂の代わりではなく、町を歩いて楽しむための共同浴場だという点です。
城崎には「まち全体が一つの宿」という考え方があり、旅館の内湯で静かに整える時間と、外へ出て湯ごとの雰囲気を比べながら巡る時間は、役割が少し違います。
内湯は移動せずに落ち着いて入れるのが魅力で、外湯は建物の個性や立地、湯上がりの散歩まで含めて体験するもの、と考えると流れをつかみやすいのが利点です。

料金の考え方も、先に整理しておくと迷いません。
日帰りで複数の外湯を回るなら、城崎温泉観光協会|外湯にある外湯1日券「ゆめぱ」が基準になります。
各外湯窓口などで扱われていて、大人1,500円・小人750円です。
個別入浴は大人800円・小人400円なので、日帰りで2湯以上入るつもりなら、合計額を考えると「ゆめぱ」のほうが使いやすい場面が多くなります。
逆に、1湯だけさっと入りたい日や、散策が主役の日は個別入浴のほうが組みやすくなります。

宿泊する場合は、別に宿泊者向け外湯巡り券が用意されることがあります。
これは対象旅館で配布または販売されるタイプで、日帰り用の「ゆめぱ」とは扱いが異なります。
利用時間は「チェックインから翌日13:00まで」と案内されることもあれば、「チェックアウト日の15:30まで」とされる例もあり、宿の案内で差があります。
宿泊者はこの券がある前提で外湯計画を立てると効率的ですが、時間の切り方は宿ごとの説明に合わせて読むのが前提です。

営業時間は、ざっくり見ると多くの外湯が7:00〜23:00帯で動いています。
ただし、柳湯まんだら湯15:00〜23:00系なので、朝から一気に回ろうとすると入れない湯が出てきます。
しかも受付は閉館ぴったりではなく、最終受付が営業終了30分前です。
20分前に着けば入れる感覚でいると外しやすいので、夕方以降に詰めるより、時間帯で入れる湯を分けて考えたほうが失敗しにくくなります。

休湯日も見落としやすいところです。
外湯はそれぞれ休みが異なり、加えて「さとの湯」は令和6年(2024年)4月から通年休館情報ありという扱いになっています。
城崎温泉は「7つの外湯」で知られていますが、実際に回れる数は営業状況で変わると考えるのが自然です。
初訪問では「全部制覇」より、営業中の湯から相性のよい2〜3湯を選ぶほうが現実的です。

持ち物はシンプルですが、準備の差が快適さに直結します。
タオル、着替え、水分補給用のドリンクは外湯めぐりの基本です。
宿泊なら旅館のタオルを使えることもありますが、外湯を続けて回る日は手元に1枚あるだけで動きやすくなります。
城崎の湯は約42℃と高めなので、長湯で1か所ずつ消耗するより、短めに入って回数で楽しむほうが向いています。
筆者は、1湯ごとに少し汗が引くまで歩き、次でまた軽く温まるくらいのテンポが、いちばん町歩きと両立しやすいと感じます。

ℹ️ Note

外湯を多く回る日は、1か所で粘るより「短めに入る→歩いて休む→次の湯へ」の繰り返しのほうが、湯疲れしにくく温泉街も楽しみやすくなります。

もうひとつ、城崎では食の楽しみ方にも独特の空気があります。
よく言う「食べ歩き」は、歩きながら口に運ぶことではなく、店先、イートイン、休憩所で一品ずつ味わいながら巡ることとして考えるとしっくりきます。
浴衣や下駄の人が多い温泉街では、歩き食べよりも、受け取って少し脇によけて食べるほうが景観にも人の流れにもなじみます。
甘いものや焼きちくわをつまむなら、木屋町小路のようにベンチがある場所や、店先のスペースを使うほうが落ち着きます。
城崎の外湯めぐりは、入浴そのものだけでなく、こうした所作まで含めて気分よく回れるかが満足度を左右します。

1日モデルコース:駅到着から夜までのタイムライン

標準プラン

いちばん組みやすいのは、11:00前後にJR城崎温泉駅へ着く流れです。
温泉街の中心までは徒歩約5分なので、昼前到着でも3湯と食べ歩きを無理なくつなげられます。
外湯は高温で体力を使いやすいため、このコースでは1湯5〜10分の短め入浴を3回にそろえ、湯上がりごとに歩く時間と座る休憩を挟みます。

まず11:00にJR城崎温泉駅着と考えます。
駅前で身支度を整えたら、11:05〜11:15に駅通りを徒歩移動です。
駅通りは温泉街へ入っていく気分を作りやすい導線で、駅近くの店を軽く眺めながら進むだけでも、城崎らしい一日のテンポがつかめます。
温泉街の景観の中心部まではこの区間でほぼ入れます。

そこから11:15〜11:40は大谿川沿いを散策します。
柳並木と川沿いの景色を見ながらゆっくり歩く時間を最初に入れておくと、到着直後の慌ただしさが抜けます。
写真を撮りながらでも進みやすく、外湯に入る前の“準備運動”としてちょうどいい長さです。

11:40〜11:50は外湯1湯目へ。
初回は、中心部に近く城崎らしさを味わいやすい一の湯か、散策とつなげやすい御所の湯が使いやすい印象です。
ここで長く入りすぎず、さっと温まる程度で切り上げると、その後の町歩きが軽くなります。

湯上がり後は、11:50〜12:00に徒歩で食べ歩き休憩ポイントへ移動し、12:00〜12:35は座って食べる休憩に回します。
歩き食べではなく、木屋町小路のベンチや店先のイートインを使って、焼きちくわやスイーツを一品ずつ落ち着いて食べる流れが城崎ではなじみます。
駅寄りで軽くつまむなら竹内魚店の焼きちくわも候補ですが、受け取ってすぐ食べるより、少し座れる場所へ持っていくほうがペースを保ちやすくなります。
このタイミングで水分補給を1回入れておくと、2湯目以降が楽になります。

次に、12:35〜13:05は木屋町小路や湯の里通りを散策します。
湯の里通りは外湯の近くに店が集まっていて、甘いものを1品足す、土産をのぞく、少しベンチで休む、といった微調整がしやすい区間です。
食べ歩きをこのあたりにまとめると、湯上がりの休憩と町歩きが自然につながります。

13:05〜13:15は外湯2湯目です。
1湯目を一の湯にしたなら、ここは御所の湯に替えると雰囲気の違いが出ます。
逆に1湯目が御所の湯なら、一の湯へ回すとメリハリがつきます。
午前から動いている時間帯なので、柳湯まんだら湯はまだ入れ替え候補にしない組み方がすっきりします。

その後は13:15〜13:30に徒歩で奥側へ移動し、13:30〜14:10はロープウェイ方面の散策または足湯休憩に使います。
ロープウェイ山麓方面まで歩くと温泉街の奥へ来た感覚があり、少し静かな空気になります。
ここで乗車まで入れると滞在が長くなるので、標準プランでは“方面散策”にとどめるか、近くの足湯で足だけ温めるくらいがちょうどいいです。
外湯を2回入った後は、全身をまた温めるより、足湯でクールダウン気味に挟むほうが疲れにくくなります。
ここでも飲み物を1本入れておくと、3湯目まで崩れません。

14:10〜14:20は外湯3湯目です。
ロープウェイ寄りまで来ているなら、静かに入りやすい鴻の湯が流れに合います。
中心部から少し奥なので、3湯目に置くと“歩いて辿り着く温泉”という印象が強く残ります。

帰りは14:20〜14:35に駅方向へ徒歩移動です。
温泉街の中心からJR城崎温泉駅までは遠すぎないので、湯上がりの余韻を残したまま戻れます。
15:00以降まで滞在を延ばすなら、この3湯目を柳湯またはまんだら湯に入れ替える考え方も使えます。
たとえば2湯目までを一の湯・御所の湯で進め、15:00を過ぎてから3湯目を柳湯にする、といった形です。

💡 Tip

標準プランは、一の湯→御所の湯→鴻の湯を軸にすると時間が組みやすくなります。15:00以降まで温泉街にいる日は、3湯目を柳湯まんだら湯へ差し替えると、午後開始の外湯も自然に拾えます。

朝型プラン

朝から動ける日は、9:00前後にJR城崎温泉駅へ着くプランが歩きやすくなります。
昼前より人の流れがゆるやかで、大谿川沿いの空気も静かです。
ただしこの時間帯は柳湯・まんだら湯を前半に入れられないので、朝型は「午前は営業中の湯を回し、15:00以降までいるなら後半で差し替える」という考え方が基本になります。

まず9:00にJR城崎温泉駅着9:05〜9:15に駅通りを徒歩移動です。
朝のうちに温泉街へ入ると、店がまだ開き切る前の落ち着いた景色を見ながら歩けます。
賑わい前の静けさが好きな人には、この時間の駅通りが合います。

続いて9:15〜9:40は大谿川沿い散策に使います。
朝の城崎は川沿いを歩くだけで気分が整いやすく、外湯に急がず一度ゆっくり呼吸を合わせると、その後の移動が安定します。
浴衣姿の人が少ない時間帯なので、写真を撮るならこの順番がきれいです。

9:40〜9:50は外湯1湯目です。
朝型では、早い時間から使いやすい地蔵湯一の湯を1湯目に置くとテンポが作りやすくなります。
とくに地蔵湯は休憩を挟みたい流れと相性がよく、朝の1湯目として手に馴染みます。

その後、9:50〜10:00に食べ歩き休憩へ徒歩移動し、10:00〜10:35は座って休憩に回します。
朝型は空腹のまま湯を重ねると疲れやすいので、ここで軽食を挟むのが効きます。
木屋町小路はベンチとトイレがあり、甘いものでも軽食でも受け皿になりやすい場所です。
食べる前後で飲み物を少しずつ入れておくと、2湯目以降ののぼせ対策になります。

10:35〜11:05は木屋町小路や湯の里通りを散策です。
店が開き始める時間帯なので、食べ歩きを前半で詰め込みすぎず、気になる店を見ながらゆっくり歩くくらいがちょうどいいです。
温泉たまごの体験を差し込むなら、この帯に入れると流れが崩れません。
浸け時間の目安が11分なので、前後を含めても休憩の延長で収まりできます。

11:05〜11:15は外湯2湯目へ。
朝型の2湯目は御所の湯一の湯が収まりやすく、1湯目を地蔵湯にしたなら、ここで見た目の印象が違う湯へ振ると満足度が上がります。
まだ体力が残っている時間帯でも、ここも長湯にはしないほうが一日が伸びます。

次は11:15〜11:30にロープウェイ方面へ徒歩移動し、11:30〜12:10はロープウェイ方面散策または足湯です。
朝型プランはこの時間に余裕があるので、景色重視ならロープウェイ山麓付近まで歩いて町の奥行きを感じるのが向いています。
乗車まで含めると45〜90分ほど見ておきたいので、外湯3湯を主役にするなら、ここでは足湯か山麓周辺の散策に絞るほうがバランスが良いです。

12:10〜12:20は外湯3湯目です。奥まで歩いているなら鴻の湯がきれいにはまります。静かに締めたい朝型の人には、この位置の鴻の湯が特に相性のよい一湯です。

帰りは12:20〜12:35に駅方向へ徒歩で戻ります。
朝型でもし15:00以降まで滞在する長めの一日にするなら、2湯目か3湯目を柳湯またはまんだら湯へ入れ替える形が使えます。
たとえば午前中を地蔵湯・御所の湯で進め、昼食やカフェ休憩を長めに取り、15:00を過ぎてから柳湯に入る流れです。
朝型は前半に無理して3湯を詰めるより、午後開始の湯を待つ形にしたほうが、かえって町歩きに厚みが出ます。

午後〜夜型プラン

午後着なら、15:00前後にJR城崎温泉駅へ着く組み方がいちばん実用的です。
この時間帯は柳湯まんだら湯が動き始めるので、朝型では使いにくかった湯を自然にコースへ入れられます。
夜まで滞在するなら、3湯目の位置を逆算して営業終了30分前の最終受付に間に合うよう組むのがコツです。

まず15:00にJR城崎温泉駅着15:05〜15:15に駅通りを徒歩移動します。
午後到着は移動疲れが残りやすいので、駅を出てすぐに温泉へ飛び込むより、最初の10分で町の空気に体を慣らすほうがうまく回れます。

15:15〜15:40は大谿川沿い散策です。
夕方の光が入り始める時間帯で、川沿いを歩くだけでも雰囲気が出ます。
夜景まで見据えるなら、この時間に街並みを一度見ておくと、暗くなってからの印象が深まります。

15:40〜15:50は外湯1湯目へ。
このプランでは、15:00開始の柳湯を1湯目に置きやすくなっています。
小ぶりで風情を楽しみたい人に向いていて、午後到着の“今なら入れる湯”として収まりがいいです。
柳湯が混みそうなら、1湯目を一の湯御所の湯にし、柳湯を2湯目へ回す入れ替えもできます。

湯上がり後は、15:50〜16:00に食べ歩き休憩へ徒歩移動し、16:00〜16:40は座って食べる休憩に使います。
午後〜夜型では、この休憩が後半の体力を左右します。
1湯目の直後に甘いものか軽食を入れて、ベンチで足を止めると、その後の夜歩きが楽になります。
木屋町小路のベンチやイートインは、浴衣姿でも過ごしやすく、歩きながら食べない導線を作りやすい構成になっています。
ここでも飲み物をしっかり1回入れておくと、夜の外湯2回分が安定します。

次に、16:40〜17:10は木屋町小路や湯の里通りを散策します。
店をのぞきながら少し明るさが落ちていく時間で、午後着の人にとってはいちばん“温泉街らしさ”を感じやすい帯です。
スイーツをもう1品足すならこの区間が自然です。
17:10〜17:20は外湯2湯目です。
ここはまんだら湯を入れやすい時間帯です。
午後開始の湯を2つきれいに拾えるのが、午後〜夜型プランの強みです。
1湯目を柳湯にしたなら、2湯目をまんだら湯にするだけで時間帯の特性を活かした巡り方になります。
反対に、1湯目を一の湯にした場合は、ここで柳湯へ入れ替えるとリズムが整います。

その後は17:20〜17:35にロープウェイ方面へ徒歩移動し、17:35〜18:05はロープウェイ方面散策または足湯に使います。
ロープウェイ自体は上り始発9:10、山頂側の上り最終16:30なので、この時間は乗車よりも山麓側の散策や足湯向きです。
日が傾いたあとの静かな空気が出やすく、外湯2回のあとに少し風に当たる時間としてちょうどいいです。

18:05〜18:15は外湯3湯目です。
締めの湯は、歩いて奥まで来た流れなら鴻の湯、中心へ戻りながら入るなら御所の湯一の湯が組みやすくなります。
夜は気分的に長く浸かりたくなりますが、3湯目も短めで切り上げたほうが駅へ戻る足取りが重くなりません。

18:15〜18:30に駅方向へ徒歩移動すれば、夕食や帰路にもつなげやすくなります。
もっと遅い時間、たとえば18時台以降の到着なら、外湯3湯は詰まるので、1湯目を一の湯、2湯目を柳湯、3湯目をまんだら湯のように中心部寄りでまとめると歩行ロスが減ります。
夜に3湯回す場合は、3湯目へ向かう時点で“終了30分前までに受付へ入る”形に逆算しておくと崩れません。
夏の平日に重なれば、21:00から約5分の夢花火を川沿い散策の延長で眺める流れも作れます。

立ち寄りたい食べ歩きスポットと休憩ポイント

食べ歩きの軸に据えやすいのは、駅に近い竹内魚店の焼きちくわです。
店頭で受け取ってすぐ食べると香ばしさがいちばん立ちやすく、外側の焼き目の風味と、噛んだ瞬間の弾力がよくわかります。
注文してから焼き上がりを待つ流れなので、駅に着いて最初の一品にしてもいいですし、外湯を1つ出たあとに軽く塩気を入れる役にも向きます。
場所は兵庫県豊岡市城崎町湯島117で、駅側から温泉街へ入る導線に無理なく乗せやすい立地です。
食べる場所は「歩きながら」より、店先で少し落ち着いて口をつけるか、近くのベンチへ数分だけ移動して食べるほうが収まりがいいです。
出来立ては最初の数分がいちばんおいしいので、買ってから長く持ち歩かない組み方が合います。

温泉地らしさを感じる一品としては、温泉たまごも入れておきたいところです。
城崎では販売だけでなく、自分で湯につける体験型のスポットもあり、代表例として「たまごむし場 まつがみ」や「城崎ジェラートカフェ Chaya」周辺の案内が知られています。
半熟寄りの仕上がりを狙うなら、浸け時間の目安は11分ほど。
購入から受け取りまで含めると15〜20分ほどの小休止になり、外湯の合間に差し込みやすいのが魅力です。
食べ歩きというより“待つ時間も含めて楽しむ軽い体験”なので、急いで湯を回る時間帯より、1湯目と2湯目の間か、木屋町小路へ向かう前のひと息として置くと流れが整います。
体験や販売の設置場所は時期で見え方が変わるので、町歩きの中で見つけたら寄る、くらいの扱いがちょうどいいです。

木屋町小路を“中休み”の拠点にする

食べ歩きの途中でいちばん使いやすい休憩エリアは、木屋町小路です。
湯の里通りと木屋町通りの間にあり、スイーツ、軽食、土産がまとまっているので、「何か食べたいけれど、次の一軒を歩きながら探したくない」というときにちょうど収まります。
ベンチや休憩しやすい場所があり、外湯めぐりの合間に一度座る前提で組みやすいのが強みです。
筆者は、ここを単なる買い食いスポットではなく、コース全体の“中休み”として置くのが効率的だと感じます。
湯上がり直後は意外と体力を使っているので、甘いものか軽食をひとつ入れ、飲み物もここで合わせて取ると、その後の歩きがずいぶん軽くなります。

立地感も優秀で、温泉街中心部の外湯からなら徒歩でつなぎやすい距離です。
地図上では休憩ポイントとして印を付けておくと迷いにくく、一の湯から徒歩約5分前後、御所の湯から徒歩約5分前後、柳湯やまんだら湯からも徒歩5〜10分ほど、鴻の湯からでも徒歩10分ほどで見ておくと組み立てやすくなります。
外湯を2つ続ける前にここで座るか、2湯目のあとに寄るかで、同じコースでも疲れ方が変わります。

甘いものは湯の里通りでまとめると歩きやすい

湯の里通りは、城崎スイーツ本店、たまご専門 本巣ヱ 城崎店、城崎プリン専門店 kimanのように、甘味系の店が集まりやすいエリアです。
食べ歩きの楽しさが出やすい一方で、外湯上がりに何軒も立て続けに回ると、手荷物も増えて歩くテンポが乱れやすくなります。
そこで実用的なのは、湯の里通りを「甘いもの休憩の区間」と割り切り、1〜2品に絞って座れる場所で食べることです。
通り沿いには店先ベンチやイートインを使える店があり、木屋町小路まで少し移動すれば休憩もしやすいので、歩き食べを避ける導線が作りできます。

この通りは外湯との距離感も近く、御所の湯や一の湯からは数分、柳湯・まんだら湯からも5〜10分圏でつなげやすいのが魅力です。
外湯の直後に冷たいプリンややわらかい甘味を入れると、熱がこもった体にちょうどよく、町歩きのテンポも戻しやすくなります。
逆に、竹内魚店の焼きちくわのような塩気のある一品を先に入れておくと、甘味が続いて重くなるのを避けやすい点が特徴です。
食べ歩き全体を考えると、駅側でしょっぱいもの、中心部で甘いもの、木屋町小路で座って休むという並べ方がきれいにはまります。

ℹ️ Note

地図には「食べる場所」も一緒に印を付けておくと実際の動きが楽です。木屋町小路は休憩マーク、湯の里通りはスイーツマーク、竹内魚店はテイクアウトマークという見方にすると、外湯からの徒歩5〜10分のつなぎが直感的に整理できます。

食べ歩きスポットは店数が多いぶん、全部を細かく回るより、休憩導線まで含めて3か所ほどに絞るほうが満足度が上がります。
たとえば、駅側で竹内魚店、温泉たまごを途中に1回、木屋町小路か湯の里通りで甘味休憩、という並びなら、外湯の合間に無理なく差し込めます。
湯の里通りをゆっくり回るだけでも1時間前後は使いやすいので、食べる場所を先に決めておくと、町歩きが散らからず、外湯めぐりのリズムも崩れにくくなります。

7つの外湯の特徴と選び方

城崎の外湯は、同じ温泉街の中にあっても、入ったときの印象が大きく違います。
はじめてだと「有名な湯を順番に回ればいい」と考えがちですが、実際は開放感を重視するか、静けさを重視するか、朝から動くか、夕方から雰囲気を楽しむかで相性が変わります。
ここでは7つの外湯を、雰囲気と使い分けの視点で整理します。
なお、外湯は概念上7か所ですが、さとの湯は令和6年4月から通年休館の案内が出ているため、実際の周遊計画は稼働中の湯を前提に組む形になります。
営業時間や休湯日の並びも湯ごとに差があるので、当日の動線は営業状況込みで考えると無駄が出にくい場合があります。

一の湯

一の湯は、はじめての城崎でまず外しにくい一湯です。
かつて「天下一」と称された外湯として知られ、城崎らしい外湯めぐりの気分を最もつかみやすい存在です。
印象を決めるのはやはり洞窟風呂で、建物の外観も含めて「温泉街に来た」という実感が出やすい構成です。

立地も扱いやすく、温泉街の中心を歩く流れに自然に入れやすいので、1湯目にも2湯目にも置きやすい印象です。
派手すぎず、でも記憶には残るタイプなので、どこに入るか迷ったら一の湯を軸にするくらいでちょうど収まります。
朝から開く外湯の時間帯に動く人とも相性がよく、午前中から周遊を始めるなら組み込みやすい一軒です。

御所の湯

御所の湯は、開放感を重視する人に向く外湯です。
露天の気持ちよさが印象に残りやすく、建物も華やかで、温泉そのものに加えて空間の美しさも楽しみやすいと感じます。
写真映えや「非日常感」を求めるなら、城崎の外湯の中でも満足度を取りやすい一つです。

温泉街中心部の散策と合わせやすい場所にあるので、一の湯と並べて回ると性格の違いがよくわかります。
一の湯が“城崎らしさの定番”なら、御所の湯は“気分の上がる開放感”が持ち味です。
外湯めぐりで「同じような湯が続いた」と感じにくい組み合わせを作るなら、この2つは相性がいいです。
朝から開く時間帯に入れやすく、日中の明るい時間に入ると魅力が伝わりやすい湯でもあります。

鴻の湯

鴻の湯は、外湯の中でも静かに入りたい人に特に合う一湯です。
城崎で最も古い伝説を持つ湯として知られ、温泉街の中心から少し奥に入るぶん、気分も少し落ち着きやすくなります。
にぎやかな散策の延長というより、湯そのものを味わう感覚に近いです。

立地的にはロープウェイ方面に寄っているため、中心部の食べ歩きからそのまま流れるより、少し歩いてでも落ち着いた湯に入りたいときに選ぶとしっくりきます。
御所の湯が開放感、一の湯が定番感なら、鴻の湯は静けさの役割です。
外湯を3つ選ぶときに、性格の違う湯を1つ混ぜたいなら、鴻の湯を入れると全体のリズムが整います。

地蔵湯

地蔵湯は、地元の生活に近い空気を感じやすい外湯です。
観光の“名所感”より、里の湯場のような親しみやすさがあり、家族連れや休憩を挟みながら回りたい人と相性がいいです。
休憩所を使いやすい点もあって、外湯を連続で回るより、少し整えてから次へ進みたい日に向いています。

華やかさや強い個性で選ぶ湯ではありませんが、だからこそコースの中で手に馴染みます。
中心部からのつなぎも悪くなく、体力を使い切らないための1湯として入れるとちょうどいいです。
なお、家族風呂については利用休止の案内が出ている時期があるため、地蔵湯を家族利用の主目的に据えるより、通常の外湯利用として考えるほうが組みできます。

柳湯

柳湯は、外湯の中では比較的小ぶりで、風情を味わうタイプの湯です。
大きく豪華な施設というより、城崎の路地や柳並木の雰囲気になじむサイズ感で、こぢんまりした湯が好きな人にはむしろこちらのほうがしっくりきます。

使い方で意識したいのは営業時間帯です。
柳湯は朝からではなく、15:00〜23:00系の運用に入るため、朝型の周遊では主役にしにくい一方、夕方から夜の湯めぐりには入れやすくなります。
日中は食べ歩きや散策を優先し、夕方以降に“雰囲気重視の1湯”として差し込むと活きます。
規模が大きくないぶん、外湯の中でも静かな風情を求める人向けですが、タイミングによっては混雑感が出やすい湯でもあります。

まんだら湯

まんだら湯は、建物の意匠も含めて印象に残りやすい外湯です。
唐破風様式の外観に加えて、自然を感じやすい露天の空気感があり、城崎の中でも少し“情緒寄り”の楽しみ方に向いています。
温泉街を歩いていて、夕方から夜にかけて気分が高まってくる時間帯に似合う湯です。

柳湯と同じく、まんだら湯も15:00〜23:00系の時間帯で考えると組みやすく、朝から数を回る人より、午後以降に外湯を選び直す人向きです。
一の湯や御所の湯を日中に回して、夜にまんだら湯で雰囲気を変えると、同じ一日でも印象が変わります。
派手さではなく、建物と湯の気分ごと味わいたい人に向いています。

さとの湯

さとの湯は駅近の外湯として知られる存在ですが、令和6年4月から通年休館の案内が出ています。
そのため、駅前で1湯目を取りたいと考えていた人は、実際には別の湯へ組み替える前提で見ておくほうが現実的です。

もともと駅から動きやすい位置にあるぶん、休館の影響はルート全体に出やすい点が特徴です。
特に、到着直後か出発前にさっと入る構想は崩れやすいので、今は一の湯や御所の湯を中心に組み替える発想のほうが流れを作りやすくなります。
外湯は7か所という認識で情報を見かけても、実動ベースでは6か所をどう選ぶか、という考え方のほうが実際の旅程には合います。

💡 Tip

営業時間の見方を整理すると、外湯選びは簡単になります。多くの外湯は7:00〜23:00帯で動き、最終受付は営業終了30分前です。一方で、柳湯とまんだら湯は15:00〜23:00系なので、朝型の人は一の湯・御所の湯・鴻の湯・地蔵湯を先に考えると組みやすくなります。

はじめての3湯はこう選ぶ

はじめての外湯めぐりで3湯選ぶなら、基準は「有名だから」よりも、体験の違いがはっきり出る組み合わせに置くのが実用的です。
筆者なら、まず一の湯を入れます。
城崎らしさが伝わりやすく、洞窟風呂という記憶に残る要素があるからです。
次に御所の湯を組むと、露天の開放感で印象が大きく変わります。
そこに鴻の湯を足すと、にぎわいから少し離れて静けさを入れられるので、3湯の性格がきれいに分かれます。

朝から動く人なら、一の湯→御所の湯→鴻の湯の順がわかりやすくなります。
中心部で城崎の定番を押さえ、そのあと開放感を入れ、少し奥へ歩いて静かな湯で締める流れです。
歩きながら気分を切り替えやすく、初訪問でも「どれも似ていた」で終わりにくい並びです。

夕方から外湯を回すなら、組み方は少し変わります。
日中に一の湯か御所の湯を1つ入れておき、夜はまんだら湯柳湯に差し替えると、温泉街の灯りや空気感と合いやすい構成です。
たとえば、御所の湯→一の湯→まんだら湯なら、明るい時間の開放感から、城崎らしい定番、そして情緒のある締めへつながります。
反対に、静かさを優先するなら一の湯→鴻の湯→柳湯のように、後半ほど落ち着く構成も作れます。

料金の考え方も、この3湯選びと連動します。
個別入浴は大人800円・小人400円なので、3湯回る日は「ゆめぱ」1,500円のほうが有利になりやすくなります。
逆に、散策が主役で1湯だけ確実に入りたいなら、一の湯か御所の湯に絞るほうが全体のテンポは崩れません。
外湯め湯めぐりは数を増やすこと自体が目的になりますが、実際は定番・開放感・静けさの3軸から選ぶと、自分の好みに合わせて入れ替えやすくなります。

予算・持ち物・混雑回避のコツ

1日券ゆめぱ/宿泊者券/個別入浴の比較

予算を組むときは、「何湯入りたいか」を先に決めると迷いません。
日帰りで1湯だけなら個別入浴でも収まりやすい一方、2湯以上を回るつもりなら計算はシンプルです。
個別入浴は1湯800円なので、2湯で1,600円、3湯で2,400円になります。
これに対して、城崎温泉観光協会の案内にある1日券「ゆめぱ」は大人1,500円です。
つまり、日帰りでは2湯以上で有利になりやすいと考えておくと、当日の判断がぶれにくくなります。

宿泊者は少し考え方が変わります。
旅館によっては外湯巡り券が含まれていて、追加で「ゆめぱ」を買わなくてよい場合があります。
この券は便利ですが、使える時間の案内に差があり、チェックインから翌日13:00までの扱いと、翌日15:30までの扱いが混在します。
筆者は宿泊時ほど「何時まで入れるか」で翌朝の動き方が変わると感じます。
朝食後にもう1湯入ってから帰るつもりなら、この時間差は意外と大きいです。

持ち物は多くありませんが、快適さには直結します。
外湯めぐりではフェイスタオル、替えの肌着、飲み物の3点があると動きやすいと感じます。
フェイスタオルは足湯や手洗いのあとにも使えますし、替えの肌着があると湯上がりの汗冷えを防ぎやすくなります。
飲み物は町歩き中にそのまま持てるサイズだと扱いやすく、1湯ごとに少しずつ飲むだけでも疲れ方が変わります。

城崎の湯は約42℃と高めなので、入り方にもコツがあります。
1か所で長く粘るより、短時間で温まって外に出るのを数回繰り返すほうが、町歩きと両立しやすくなります。
外湯を出た直後は気分が上がってそのまま次へ行きたくなりますが、ベンチで少し座って汗を引かせ、水分を取ってから歩き出すほうが湯疲れしにくくなります。
木屋町小路のように休みやすい場所や、湯の里通りのスイーツ店を間に挟むと、温泉だけを連続で入るより一日全体がぐっと楽になります。
糖分を少し入れるだけでも、後半の足取りが軽くなります。

ℹ️ Note

予算の目安は「1湯だけなら個別、2湯以上ならゆめぱ、宿泊ならまず旅館の外湯巡り券を基準に考える」と整理すると組み立てやすくなります。温泉代を先に固定すると、あとはスイーツ休憩や軽食の入れ方を決めやすくなります。

朝中心の回り方と夜中心の回り方

混雑を避けたいなら、時間帯で発想を分けるのがいちばん実用的です。
朝湯は比較的静かで、温泉街全体もまだ落ち着いています。
外湯そのものに集中しやすく、写真を撮るより「ちゃんと湯に入る日」に向いています。
朝から動く場合は、早い時間に開く湯を軸にして、入浴と散策を交互に入れるとペースが安定します。
朝に1〜2湯入っておくと、その後は食べ歩きやカフェ休憩を中心にしやすく、体力配分も崩れにくい場合があります。

反対に、夕方から夜は風情重視の時間帯です。
柳並木の灯りや外湯の建物の見え方がきれいで、城崎らしい気分は高まります。
そのぶん人が集まりやすく、混雑しやすい時間でもあります。
夜に雰囲気を味わいたい日は、入浴の数を増やしすぎないほうが満足度は上がります。
日中に定番の湯を1つ済ませておき、夕食後にもう1湯だけ入れる構成にすると、慌ただしさが出にくくなります。

ここで効くのが、朝湯と夕食後の使い分けです。
朝は一の湯や御所の湯、鴻の湯、地蔵湯のように早い時間帯に組みやすい湯を中心に考え、夜は柳湯やまんだら湯のような15:00開の湯を夕方以降に回すと、営業時間に無理が出ません。
とくにまんだら湯は建物の雰囲気が夜の空気に合いやすく、柳湯は小ぶりなぶん短く入って切り上げやすいので、夕食後の1湯として収まりがいいです。

筆者が歩いていて扱いやすいと感じるのは、朝は「体を起こすための湯」、夜は「気分を整えて締める湯」と役割を分ける考え方です。
朝から高温の湯に長く入るとそのあとが重くなりやすいので、朝は軽め、夜も1湯ごとに休憩を挟むほうが一日を通して心地よく過ごせます。
温泉街には徒歩数分で移動できる距離感があるので、急いで連湯するより、入浴→少し歩く→座る→飲む→甘いものを少し入れるくらいのリズムのほうが、城崎の町歩きには合っています。

時間がある人向けのアレンジ案

半日を少し贅沢にするなら、ロープウェイで“高台の休憩”を入れる

時間に余裕がある日は、外湯を3つ続けて回るのではなく、2湯目と3湯目の間に景色の時間を差し込むと、一日の密度がぐっと上がります。
相性がいいのが、温泉街の奥側にある城崎温泉ロープウェイと、山頂駅すぐのみはらしテラスカフェです。
ロープウェイは山麓から山頂まで約7分で上がれるので、歩き疲れを増やさずに視点だけを切り替えられるのが強みです。

筆者なら、たとえば御所の湯や一の湯のあとに軽く甘いものを入れ、そこからロープウェイ方面へ移動して、山の上でコーヒーを飲みながら温泉街を見下ろす流れにします。
平地で外湯を続けていると、どうしても「次も湯、次も食べ歩き」と単調になりやすいのですが、ここで高台に上がると旅のリズムが一度リセットされます。
往復乗車と山頂での休憩を含めると、体感では45〜90分ほど見ておくと収まりがよく、天気の良い日に組み込む価値が高いアレンジです。

山頂の城崎珈琲 みはらしテラスカフェは、景色そのものが休憩になるタイプの立ち寄り先です。
湯上がり直後の火照りを落ち着かせてから3湯目に向かうと、連続入浴より体が軽く感じやすいと感じます。
鴻の湯がロープウェイ寄りなので、静かめの湯を締めに置きたい人にもつなぎやすい動線です。

足湯と飲泉を“小休止の装置”として使う

歩く距離が伸びる日ほど、足湯飲泉を入れるだけで後半の疲れ方が変わります。
城崎の足湯は一の湯横、柳湯前、駅近など温泉街に点在していて、外湯と外湯のあいだに数分だけ腰を下ろしやすいのが利点です。
しっかり入浴するほどではないけれど、足だけ温めてひと息つきたい場面にちょうどよく、食べ歩きの合間にもなじみます。

外湯めぐりの日は、湯上がり直後にそのまま次へ急ぐより、ベンチや足湯で少しペースを落としたほうが結果的に回りやすくなります。
タオルが1枚あると扱いやすく、歩き疲れた夕方にも使い勝手がいいです。
足湯や飲泉の場所はその日のマップで拾うのがいちばん効率的で、現地で見つけたときに「5分だけ休む場所」として使う感覚が合っています。
飲泉は温泉を楽しむ一部ですが、衛生面と利用マナーを守って、掲示に沿って短く取り入れるくらいがちょうどいいです。

💡 Tip

外湯を増やす代わりに、1回だけ足湯を入れると全体の満足度が上がる日があります。とくに半日コースを無理に詰め込まない人ほど、城崎の“歩いて休む”良さを拾いやすいのが魅力です。

雨の日は、木屋町小路で“食べて休む”時間を厚めにする

雨天時は、外湯の数で勝負しないほうが快適です。
城崎は川沿いのそぞろ歩きが魅力ですが、雨の日は移動そのものに気を使うぶん、予定を詰めるほど慌ただしくなります。
そういう日は木屋町小路のような休憩しやすい場所を軸にして、屋内系の土産店やカフェをつなぎながら、食べる時間と座る時間を長めに取る組み方が向いています。

木屋町小路にはベンチやトイレがあり、温泉街の中心部から組み込みやすいのが便利です。
外湯を1〜2か所に絞って、その合間にプリンやコーヒー、軽食を挟むだけでも、雨の日の満足度は十分に作れます。
濡れた状態で無理にロープウェイを狙うより、町なかで温かいものを飲みながら休み、空いた時間にもう1湯入るほうが、城崎らしい一日になります。

1泊2日にすると、初日と翌朝で町の表情を分けて楽しめる

日帰りだと「どこを削るか」の勝負になりますが、1泊2日にすると城崎は組みやすくなります。
おすすめは、初日に2湯と夜の街歩きを入れ、翌朝は朝湯とスイーツ散策に回す形です。
夜は柳並木の灯りや外湯の建物がきれいに見え、朝は人の流れが落ち着いて、同じ温泉街でも印象が大きく変わります。

宿泊時は、旅館の外湯巡り券を基準にすると時間配分がしやすくなります。
日帰りよりも「今日のうちに全部回らなければ」という焦りが消えるので、初日は一の湯や御所の湯のような定番を押さえ、夕食後に柳湯やまんだら湯へ回すなど、時間帯に合う湯を素直に当てはめやすくなります。
翌朝は朝食前後に1湯だけ入ってから、湯の里通りや駅方向へゆっくり戻り、スイーツをつまみつつ帰る流れがきれいです。

夜型で組むなら、夏物語の夢花火も相性のいい要素です。
平日開催の例では21:00頃から約5分と短く、夕食後に1湯入ってから町で待つ流れに無理が出にくくなります。
長時間のイベントというより、夜の散策に小さなハイライトが入る感覚なので、温泉街をぶらぶら歩くコースになじみます。

周辺観光は“別腹”で考えると無理がない

もう少し時間があるなら、温泉街の中だけで完結させず、城崎マリンワールドのような周辺観光を翌日へ伸ばす考え方もあります。
駅からバスで向かえる距離ですが、館内見学だけでもある程度まとまった時間を使うので、外湯めぐりと同日に詰め込むと温泉街の良さが薄まりできます。

城崎の町歩きは、距離そのものより「湯に入って、食べて、また歩く」の反復に味があります。
だからこそ、マリンワールドのような目的地は別日や翌日の延長案として置いておくほうが、旅全体のバランスが整います。
初日は温泉街に集中し、翌日は海側へ足を伸ばす。
そう分けるだけで、城崎の“温泉の町”としての密度と、周辺観光の広がりをどちらも無理なく味わえます。

出発前チェックリストと最新情報の確認ポイント

城崎は現地でふらっと調整できる町ですが、満足度を分けるのは出発前の確認をどこまで済ませるかです。
とくに訪問直前は、城崎温泉観光協会の案内で営業中の外湯、休湯情報、各湯の最終受付時刻を先に見ておくと、着いてから予定が崩れにくくなります。
多くの外湯は夜まで使いやすい一方で、午後開始の湯もあるので、朝から動くつもりで組んだルートがそのまま通るとは限りません。

日帰りなら、先に「何湯入りたいか」を決めてから券種を選ぶのが最短です。
1〜2湯の軽い散策なら個別入浴でも動きやすく、2湯以上を回す日なら「ゆめぱ」前提で考えると判断がぶれません。
宿泊者は別で、旅館によって外湯巡り券の有無や使える時間帯の案内が異なるので、予約後の段階でひと言確認しておくと、到着後の動線が整います。

予定の組み方は、到着時刻に合わせて朝型か午後型かを割り切るのがコツです。
駅から温泉街の中心までは歩いて入りやすいので、午前から入れる日は定番湯と食べ歩きを軸にしやすく、午後着なら夕方以降に開く湯を混ぜたコースのほうが無理がありません。
筆者は、城崎では「全部回る」より「その時間帯に合う湯を拾う」ほうが、結果的に町歩きの密度が上がると感じます。

体力配分も見落とされがちです。
外湯を詰め込みすぎると、後半は歩くこと自体が作業になりやすいので、3湯前後に食べ歩きやベンチ休憩を挟むくらいがちょうどいいです。
温泉たまごやスイーツで少し座る時間を作るだけでも、次の1湯がぐっと楽になります。
城崎は「入浴だけの町」ではなく、歩いて、休んで、また入るリズムが似合います。

本記事の情報確認時期は2026年3月です。
料金や営業時間は変動する可能性があるため、出発前日は「営業中の外湯」「受付終了時刻」「自分が使う券種」の3点だけでも確認しておくと、当日の組み直しがほぼ不要になります。
旅の段取りを少し整えるだけで、城崎のそぞろ歩きは気持ちよくなります。
関連記事もあわせて参考にしてください:当サイトの「1泊2日モデルコース12選」や「日帰り温泉 絶景露天風呂おすすめ8選」では、日程の組み方や日帰りでの温泉選びのコツを紹介しています(/plan/1paku2ka-model-course-shumatsu、/column/higaeri-onsen-zekkei-rotenburo)。

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白石 遥

旅行系Webメディアの元編集者。限られた日数と予算で最大限楽しむ旅行プランの設計が得意。年間50本以上のモデルコースを作成しています。

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